豪栄道 伝達式で“男気口上”宣言!誕生日師匠を男にする

[ 2014年7月30日 05:30 ]

スイカを手にリラックスした表情の豪栄道

 大相撲の東関脇・豪栄道(28)の大関昇進が、30日午前に愛知県体育館で開かれる日本相撲協会の秋場所番付編成会議と臨時理事会で正式に決定する。29日には愛知県扶桑町の境川部屋宿舎で会見。昇進伝達式では“男らしさ”のこもった口上を述べることを明言。師匠の境川親方(元小結・両国)の52歳の誕生日でもある晴れ舞台に向け、気を引き締めた。

 大関昇進伝達式を翌日に控え、豪栄道は運命的な巡り合わせに思わず胸を高ぶらせていた。30日は境川親方(元小結・両国)の52回目の誕生日。「凄くいい縁を感じる。運命とかあまり使わないけど、いい巡り合わせ」。自らを育ててくれた師匠を“男”にできる最高の舞台。大関昇進という極上のプレゼントを贈ることができることに喜びを感じていた。

 注目の口上については四字熟語は封印し、シンプルな言葉を選択する意向。「まだ決まってない。師匠とおかみさんと相談して決めたい」と言いつつも「あまり難しい言葉を使わず、自分の気持ちを素直に伝えたい。男らしい感じのやつ」と説明した。周囲から「ガキ大将がそのまま大きくなった」と評される真っすぐな性格の持ち主だけに「力」「魂」「強」「豪」といった男気あふれる漢字が入ったフレーズを使う可能性が出てきた。

 人前で話すのは得意ではないため「緊張する」と落ち着かない様子だが、ユーチューブで過去の伝達式の映像を見て、しっかりと雰囲気は確かめた。同じ出羽海一門で大関経験がある二子山親方(元大関・雅山)に口上の述べ方について相談したところ「かむなよ」とアドバイスされたという。宿舎内には既に紅白幕が張り巡らされるなど着々と準備は進められており、長年にわたって境川部屋を応援する歌手の鳥羽一郎からも花が届くなど“祝福ムード”も高まっている。

 新大関の誕生は12年夏場所の鶴竜以来で、日本人力士では12年初場所の稀勢の里以来。「大関に上がるという実感が湧いてきた」。自らの思いを言葉に込め、師匠に恩返しを果たすつもりだ。

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