藍ジャパン「びっくりする程悔しい」3位 美香の1勝だけ

[ 2014年7月29日 05:30 ]

最終日、スペインの選手を祝福する宮里藍

USLPGAツアー インターナショナル・クラウン最終日

(7月27日 米メリーランド州オウイングズミルズ ケイブズバレーGC=6628ヤード、パー71)
 1次リーグ上位5チームによるシングルス戦が行われ、首位で出た日本は1勝3敗で2点しか取れず、通算10点で韓国と並び3位に終わった。キャプテン役の宮里藍(29=サントリー)がアサハラ・ムニョス(26=スペイン)に2アンド1で敗れるなど、宮里美香(24=NTTぷらら)しか勝てなかった。4勝したスペインが通算得点を15に伸ばして優勝した。

 個の力では及ばなかった。優勝に最も近い位置から逆転された日本。3日目までのダブルスは85年生まれの宮里&横峯、沖縄出身の宮里美&比嘉がともに息が合い3勝2分け1敗。しかし、個人戦では1勝3敗。勝った宮里美以外は格上の世界ランカーを相手に全敗し、宮里は「びっくりするほど悔しい」と唇をかんだ。

 4チームの代表1人ずつと当たるシングルス。絶好調の横峯を「マイペースでポイントを獲る」と韓国に、飛距離のある比嘉を大柄なスウェーデン、経験豊富な宮里は勢いに乗ると厄介なスペインを自ら選んだが、計算は外れた。期待の横峯は12番で今週3つ目のイーグルを奪うなど優勢。だが、逆転を許すと、17番は第1打を池に入れた相手に続いて曲げて“お付き合い”。ボギーでチャンスを逃し「本当にバカだなと思う」と猛省した。続く比嘉が強豪に敗れる中、宮里美が意地の勝利。だが、最終組の宮里の試合途中にスペインの優勝が確定すると、「張り詰めていたものが緩んだ」と、17番で1メートルのパーパットを外し終戦となった。

 失意の中、4人は「全力で戦った。悔いはない。いいチームだった」と健闘を称え合い前を向いたが、首位で最終日を迎えただけに悔しさの方が大きかった。

 ◆インターナショナル・クラウン 米ツアーが独自に新設した国・地域別対抗戦。3日間は各チームが2組に分かれ、2人1組でホールごとに良い方のスコアを採用するフォアボールで総当たりする。最終日は各組2位以内と、3位同士のプレーオフを勝ち抜いた1チームを加えた計5チームの20選手がシングルスのマッチプレーで対戦し、4日間の総得点で争う。

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