さくら 2イーグル 韓国に1勝1敗 日本首位突破

[ 2014年7月28日 05:30 ]

10番で第2打がカップインしてイーグルとなり喜ぶ横峯(左)と宮里

USLPGAツアー インターナショナル・クラウン第3日

(7月26日 米メリーランド州オウイングズミルズ ケイブズバレーGC=6628ヤード、パー71)
 日本は韓国と対戦し、1勝1敗で通算勝ち点を8に伸ばし、1次リーグB組首位のままシングルスで争われる最終日へ進んだ。宮里藍(29=サントリー)、横峯さくら(28=エプソン)組はチェ・ナヨン(26)、金敬寅(26)組と対戦。横峯が2イーグルを奪うなど後半に盛り返し、3アンド2で勝った。宮里美香(24=NTTぷらら)、比嘉真美子(20=ジブラルタ生命保険)組は、朴仁妃(26)、柳簫然(24)組に4アンド3で敗れた。

 ともに85年生まれの2人が強敵を振り切った。宮里が「長い一日だったが、きょうが一番、2人がうまくかみ合った」と笑顔を見せると、横峯も同調するように大きくうなずいた。

 ショットメーカーと名高い韓国ペアを相手に、一度もリードを奪えないまま1ダウンで折り返した。それでも、「私たちは私たちのペースで行こうと話していた」(宮里)と我慢を続け、10番パー4で横峯が流れを変えた。残り148ヤードの第2打を8Iでカップ手前から転がして直接入れるイーグルでオールスクエアに持ち込み「あれが大きかった。ここからスタートしようと話し合った」(宮里)と勢い付いた。

 11番はそろってピンそばにつけてこの日初めてリードを奪うと、12番パー5で横峯がまたも魅せた。グリーン左手前ラフからのチップショットが直接入って2つ目のイーグル奪取。ボールがカップに吸い込まれたのを見届けると、両手を上げて「キャー!」と喜び、宮里とハイタッチ。「3、4メートルにつけばOKの難しいアプローチだったのでうれしかった。心強いパートナーがいるマッチプレーだからこそできた」と攻めの姿勢を貫いた。

 宮里も負けていない。14番はグリーン右のバンカーからの第3打を直接放り込みバーディー。「とにかく寄せて、さくらが楽に打てるようにしたかった。そういう気持ちで打ったのが良かった」と大きく貢献した。10番からの5ホール中、4ホールを奪って相手を突き放した。

 前夜はチームで決起集会を開催。「(宮里)美香ちゃんたちのプレーは見られていないので、お互いのプレーの話をした」(宮里)と士気を高めた。強豪を下し初代女王に最も近い位置での最終日。横峯は「一番タフな戦い。一人一人がベストを尽くすしかない」と口元を引き締めた。

 ☆インターナショナル・クラウン 米ツアーが独自に新設した国・地域別対抗戦。13年11月18日付のロレックス世界ランキングに基づいて8つの出場国が決まり、選出順1位は韓国で、米国が2位。日本は3位で入った。4位以下はスペイン、スウェーデン、タイ、台湾とオーストラリア。14年3月31日付の同ランキングで各チーム代表4人が決定。日本は宮里藍、宮里美香、森田理香子、横峯さくらが候補となったが、森田が辞退して比嘉真美子が入った。

 ▼競技方法 3日間は各チームが2組に分かれて、2人1組でホールごとに良い方のスコアを採用するフォアボールで総当たりする。最終日は各組2位以内と、3位同士のプレーオフを勝ち抜いた1チームを加えた、計5チームの20選手がシングルスのマッチプレーで対戦し、4日間の総得点で争う。

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2014年7月28日のニュース