白鵬「横綱の勝ち越し＝２桁勝利」45場所連続で記録更新

＜大相撲名古屋場所１０日目＞豪風（右）に強烈な張り手を見舞う白鵬

大相撲名古屋場所１０日目

（7月22日 愛知県体育館）
　Ｖ３０を狙う全勝の白鵬は前日に日馬富士を破った豪風に対し、巻き替えの応酬から両上手を握って相手の両腕をロック。「小さな相手だから外四つでも取れる。体重差もあるし前に出るだけ」と最後は盤石の寄りで下した。

　大関時の０７年初場所から続く自身の持つ連続２桁勝利記録を４５場所に更新。初日から１０連勝も５場所連続となり「勝ち越しだね」と“横綱の勝ち越し＝２桁”という自分なりの方程式を披露した。この日、宿舎近隣にある名古屋市立鳴海小学校の児童１００人を館内に招待。昨年、創立１４０周年の記念事業で学校を訪問した際に白鵬から打診して実現した。

　児童たちは地元の伝統工芸品「鳴海絞」で横断幕とハンカチを作製して応援。「うちの部屋に名古屋出身の新弟子がいないからという思いもあった。目の前でいい相撲が取れた」。前日の玉鷲戦で右腕に痛みが走ってこの日からサポーターが施されたが、相撲内容に不安は見当たらなかった。