成田3勝!勝負強さ光るPO3戦3勝「これからも負けたくない」

[ 2014年7月21日 05:30 ]

優勝した成田美寿々(中央)は表彰式でプレゼンターを務めた蛯原友里(左)、有村実樹(右)と記念撮影におさまる

女子ゴルフツアー サマンサタバサ・レディース最終日

(7月20日 茨城県阿見町 イーグルポイントゴルフクラブ=6528ヤード、パー72)
 7バーディー、2ボギーの67で回った成田美寿々(21=オンワードホールディングス)が、通算16アンダー、200で並んだ香妻琴乃(22=サマンサタバサ)とのプレーオフを制し、6月のヨネックス・レディース以来となる今季3勝目を挙げた。通算5勝目で、プレーオフは3戦全勝。香妻は最終ラウンドで64をマークしたが、惜しくも初優勝を逃した。

 プロ3年目、21歳とは思えない落ち着きぶりだ。先に最終ラウンドを終えた香妻と16アンダーで並んで迎えた18番。ティーショットを左の深いラフに入れた成田は笑顔すら浮かべた。ボギーなら優勝を逃すピンチに「プレーオフに持ち込めたらうれしいな」と動揺することなくパーでしのいだ。

 そして同じ18番を使ったプレーオフでは「9Iで打てればバーディーの自信があった」との言葉通り1・5メートルにつけて1ホール目で決着をつけた。プレーオフは3戦3勝。抜群の勝負強さで「気持ちの強さは負けません。これからも負けたくない」と勝ち続けることを誓った。

 シーズン前に立てた「メジャーを含む3勝」の目標を早くも達成した。ジュニア時代からアドバイスし、賞金の管理もする父・俊弘さんは「あの子は学習能力があるんでしょう」と語る。全米、全英オープンに出場し、全英では予選落ちを味わったが「世界のプレーを盗もうとしている」と感じたという。全英では遠征費用が持ち出しとなったが、直後の優勝で「すぐに元を取っていますね」と目を細めた。

 賞金ランクは3位に浮上。「メジャーもまだ3試合残っているし、尻すぼみにならないように」と賞金女王も視野に入れた。

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2014年7月21日のニュース