錦織 最終セット3―3でサスペンデッド 午後9時すぎ

[ 2014年6月29日 06:16 ]

ウィンブルドン3回戦、ボレリと対戦、リターンする錦織(AP)

 テニスの四大大会第3戦、ウィンブルドン選手権第6日は28日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、男子シングルス3回戦で第10シードの錦織圭(日清食品)と世界ランキング132位のシモーネ・ボレリ(イタリア)との試合は最終セットのゲームカウント3―3となったところで日没順延となった。29日は大会が中休みとなるため、試合再開は30日となる。

 この日は朝から雨が降り、錦織の試合開始も大幅に遅れた。当初は18番コートの第2試合で予定されていたのが、夕方になって8番コートの第1試合に振り替えられた。ボレリは予選で敗退しながらも、欠場者が出たために繰り上がり出場となったラッキールーザー。錦織にとっては格下の相手だったが、大苦戦の展開となった。

 ボレリの強烈なサーブとフォアハンドに苦しめられ、錦織は持ち味のリターンからリズムをつかめなかった。さらに第1セットは54%、第2セットは56%と成功率の低いファーストサーブが足を引っ張った。

 第3セットでは第5ゲームの3本のブレークチャンスを生かせなかったのが響いた。ボレリのバックサイドを攻めながら必死に勝機を探ったものの、勝負どころの第10ゲームでまたもやサーブが乱れた。ここでブレークを許してセットを奪われた。

 後がなくなった第4セットも互いに譲らず、4―5で錦織のサービスゲームを迎えた。15―30とリードを許し、あと2本で負けるという土俵際まで追いつめられた。しかし、ここはエースを連発してどうにかタイブレークに持ち込んだ。

 タイブレークも効果的なサーブと少しの運で流れを引き寄せ、7―4で競り勝った。劣勢の中で粘りに粘って最終セットへ。屋外コートでの熱戦は開始から約3時間が経過し、午後9時10分を迎えたところで水入りとなった。

続きを表示

2014年6月29日のニュース