ナダル 全仏初の5連覇!サンプラスに並ぶ4大大会14勝目

[ 2014年6月9日 05:30 ]

大会9度目の優勝を決め、両手を突き上げて優勝の喜びを表すナダル(AP)

テニス全仏オープン最終日

(6月8日 パリ・ローランギャロス)
 男子シングルス決勝で第1シードのラファエル・ナダル(28=スペイン)が史上初の大会5連覇を達成した。生涯グランドスラムの懸かった第2シードのノバク・ジョコビッチ(27=セルビア)に3―6、7―5、6―2、6―4で競り勝った。全仏9度目の優勝を果たし、4大大会通算ではピート・サンプラス(米国)に並ぶ歴代2位の14勝目を挙げた。

 ここはやはりナダルの牙城だった。死力を尽くした戦いはジョコビッチのダブルフォールトで決着。ナダルはコートに膝をつき、両手で頭を抱えて喜びをかみしめた。

 ツアー最多42度目の対決。昨年準決勝で4時間37分の激闘を演じたジョコビッチとの再戦は、またもや過酷な消耗戦となった。試合序盤はラリーで押され気味だったが、徐々に動きの落ち始めた相手に対してフィジカルで優位に立った。ただし、第4セットまで一進一退の攻防は続いた。ジョコビッチはコート上で嘔吐(おうと)し、ナダルは珍しく膝に手をついて休んだ。互いに限界ギリギリの試合だった。

 ジョコビッチには最近4連敗を喫していた。直近の対戦となった5月のイタリア国際では得意のクレーでも敗戦。しかし、「特別な力が宿る」と語るローランギャロスでは王者の意地を見せた。決勝前に「確かに彼は4回勝ったけど、ここで勝ったわけじゃない」と話していた通り、これで19歳での初優勝から10大会で9度目の優勝。全仏では35連勝、通算66勝1敗の驚異的なレコード。4大大会ではフェデラー(スイス)の17勝に次ぐ14勝目を挙げ「とても感情が高ぶっている。特別な一日になった」と喜んだ。

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2014年6月9日のニュース