近藤 持病乗り越え、意地の3位タイで全英“滑り込み”

[ 2014年6月2日 05:30 ]

最終日、14番でパーパットを決め声援に応える近藤

男子ゴルフツアー ~全英への道~ミズノ・オープン最終日

(6月1日 岡山県笠岡市 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部=7382ヤード、パー72)
 ツアー通算5勝の近藤共弘(36=フリー)が持病の足裏痛に苦しみながらも67をマークし、通算11アンダーの3位で、上位4人に与えられる全英オープン切符を手にした。張棟圭(ジャンドンギュ)(25=韓国)が69を出して通算15アンダーとし逃げ切りでツアー初優勝を果たした。JFE瀬戸内海GCでは開催9回連続で外国勢の勝利となった。
【最終成績】

 近藤が腹をくくったのは3番パー3だった。ミスが続いて3オン。2・5メートルのボギーパットに全神経を集中させた。「こんな序盤でダボは許されない。外したら終わり」。これを沈めて傷口を最小限にとどめると、4番でチップインバーディー。その後、4バーディーで67をマークし、7月開催の全英オープンの出場権をつかんだ。

 今コースは地面が硬い。それが36歳を悩ませた。「久しぶりに痛かった」。足裏の痛む足底腱膜炎の原因は不明。靴には特に気を配り、現在は生産されていない5年前のモデルを履いている。それでも何の拍子に発症するか分からない。5年ぶり3度目の全英切符は、持病を抱えながらつかんだものだった。

(日本選手の意地/) 近藤が吉報を得た一方で、日本勢には寂しい結末になった。JFE瀬戸内海GCでの優勝者は開催9回連続で外国勢。74~84年ダンロップ・フェニックスの11回に次ぐ、2番目に長い外国勢の連続V記録となった。

 英国リンクスを意識したこのコースは、海からの強い風もあって、ショットのバリエーションが特に要求される。国内では珍しいタイプだ。ここでの外国勢優位について、近藤は「オーストラリアやニュージーランド勢は風に強いし、韓国のコースは難しいからかもしれない」と、過ごした環境の違いだと分析した。

 とはいえ、海外メジャーや世界での活躍という視点で見れば、こうした難コースを克服しなければいけないのも事実。全英で過去2度予選落ちしている近藤は「今回はしっかり4日間プレーをしたい」と気を引き締めた。

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