松山 今度こそ!2週連続V圏内2差3位「チャンスはある」

[ 2014年6月2日 05:30 ]

第3ラウンド、10番でティーショットを放つ松山

USPGAツアー メモリアル・トーナメント第3日

(5月31日 米オハイオ州ダブリン ミュアフィールド・ビレッジGC=7392ヤード、パー72)
 4位から出た松山英樹(22=LEXUS)は69と伸ばし、通算10アンダーで首位と2打差の3位に浮上。2週連続の優勝争いで、最終日は08年のAT&Tクラシックを制した今田竜二(37=フリー)以来、6年ぶり日本人4人目の米ツアー優勝への期待がかかった。71で回った石川遼(22=CASIO)は通算2アンダーの47位。マスターズ覇者のバッバ・ワトソン(36=米国)が通算12アンダーでトップに立った。

 歓声に帽子のつばを触って応え、静かにホールアウトした。最終18番は186ヤードの2打目を8Iで4メートル強につけ、このホール3日連続のバーディー。先週は首位で出た最終日に崩れて、3打差の10位に終わったが「ショートパットが最近の中では不安なので、それをうまく打てれば(優勝の)チャンスはある」と確かな自信を口にした。

 フェアウエーキープは100%。「その結果がバーディーにつながった」と胸を張る。3番のチップインバーディーで勢いづくと、第1打を1・5メートルにつけた4番パー3の連続バーディーで流れをつかんだ。予選落ちしたマスターズの初日も全ホールでフェアウエーを捉え、パーオンも同じ12回。だが、2カ月前は左手首痛の影響でグリーンを狙うショットが乱れ、バーディーパットはピンから遠く39パットを数え、80を叩いた。それから出場試合を制限し、体調管理を徹底。ようやく患部も回復して好調時の鋭いショットが戻りつつある。

 首位は今年のマスターズ覇者のB・ワトソンで、背後に世界ランク1位のスコットが4位、米国の新星スピースも5位に迫る。そんな中、ブックメーカーのウィリアムヒルによる今大会の優勝オッズでは3日目を終えた時点で、B・ワトソンの2・37倍、スコットの5・5倍に続く7・5倍。“3番人気”の支持を受け、逆転を期待されている。

 青木功、丸山茂樹、今田竜二の3人しか実現することができなかった米ツアー制覇。再び優勝を狙える位置に付け「目指すところはいつも一緒。それ以外、目指している人はいないと思う」ときっぱり。日本の賞金王が4人目の快挙を目指し、最終日に挑むことになった。

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2014年6月2日のニュース