粘り実らず…伊達組 フルセット惜敗で日本勢は敗退

[ 2014年6月1日 05:30 ]

女子ダブルス2回戦のクルム伊達(手前)、ストリコバ組

テニス全仏オープン第7日

(5月31日 パリ・ローランギャロス)
 女子ダブルス2回戦でクルム伊達公子(エステティックTBC)バルボラ・ストリコバ(チェコ)組はルーシー・ハラデツカ(チェコ)ミハエラ・クライチェク(オランダ)組に3―6、6―3、3―6で屈し、日本勢は全て敗退した。男子シングルス3回戦で昨年準優勝の第5シード、ダビド・フェレール(スペイン)がアンドレアス・セッピ(イタリア)に6―2、7―6、6―3で勝ち、4年連続の16強入り。女子シングルス3回戦ではスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)が第5シードのペトラ・クビトバ(チェコ)を破り16強入りした。

 フルセットに持ち込んだ粘りは実らなかった。快晴の下、苦手のクレーコートで43歳のクルム伊達は頭脳的なプレーを随所に見せたが、最後はフォアのショットが外れると肩を落とした。コンビを組むストリコバと抱き合って健闘を称え合い、コートを去った。

 「自分たちの一番いいテニスをしよう」と戦略を巡らせ2人のプレーが連動する動きを探った。第1セットはリズムをつかめずに失ったが、第2セットはクルム伊達が効果的なボレーやリターンを決めて奪取。「年齢を重ねても心肺機能は大丈夫」と言うように、粘りのラリーで拍手に包まれる場面もあった。最終セットは山なりのムーンボールなどを織り交ぜ揺さぶりをかけたが、サービスゲームをキープできずに力尽きた。次はウィンブルドン選手権を最高峰とする得意な芝のシーズンに備える。

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2014年6月1日のニュース