さらば国立競技場!56年の歴史に幕…各界レジェント集結

[ 2014年6月1日 05:30 ]

<SAYONARA国立競技場>ファイナルセレモニーで聖火リレーの最終走者を務めたレスリング・吉田沙保里

 2020年東京五輪・パラリンピックなどに向けて解体、改築される国立競技場(東京都新宿区)で31日、最後のイベントが行われた。セレモニーでは五輪金メダリストらの豪華聖火リレーが実現。

 最終走者は五輪3連覇の吉田沙保里(31=ALSOK)が務め「国立は感動や元気、勇気を与えてくれる場所。呼んでいただいて光栄。父にも見せたかった。天国で見てくれていると思う」と3月に急死した父・栄勝さん(享年61)への思いをはせた。

 64年東京五輪の開会式で上空に5色の煙で五輪マークを描いた航空自衛隊アクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」も登場。歌手は谷村新司(65)が「昴」、森山良子(66)が「今日の日はさようなら」を熱唱した。

 サッカーの記念試合には、1993年のJリーグ開幕戦でも国立でプレーしたラモス瑠偉(57)や井原正巳(46)、中山雅史(46)ら各氏が出場。ラグビーは幾度も名勝負を繰り広げた早大と明大のOBが対戦。夜に聖火が消された後はグラウンドが開放され観衆はピッチを踏みしめながら別れを惜しんだ。

 国立競技場は58年に完成。東京五輪の閉会式では同競技場史上最多の7万9383人を集めた。老朽化のため、19年のラグビーW杯日本大会や20年東京五輪などで使用する約8万人収容の新競技場への改築が決まった。

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