スターリング氏がNBA提訴 人種差別発言で永久追放

[ 2014年5月31日 10:57 ]

 人種差別発言が問題視され、米プロバスケットボール、NBAから永久追放処分を受けたクリッパーズのオーナー、ドナルド・スターリング氏が30日、NBAとコミッショナーのアダム・シルバー氏に対し、約10億ドル(約1千億円)の損害賠償を求めてロサンゼルスの連邦地裁に提訴した。米メディアが報じた。

 スターリング氏は知人女性との会話で、この女性と黒人男性の交友に不快感を表明。この会話が暴露され、4月に永久追放処分を受けた。

 訴状によると、スターリング氏は、会話は違法に録音されたと主張し、永久追放処分やNBAが科した250万ドルの罰金の無効化などを求めた。

 またNBAは30日、クリッパーズのチーム保有権を米マイクロソフト(MS)の前最高経営責任者(CEO)スティーブ・バルマー氏に20億ドルで売却することでスターリング氏の妻と合意したと発表した。

 スターリング氏はチームを共同保有する妻にチームを売却する権限などを認めている。同氏は今回の合意についてコメントを出していない。(共同)

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2014年5月31日のニュース