福嶋晃子 母になっても強い!魅せたブッ飛び283ヤード

[ 2014年5月31日 05:30 ]

<リゾートトラストレディス・初日>ラウンド後、長男・和樹くんをあやす福嶋晃子

女子ゴルフツアーリゾートトラスト・レディース第1日

(5月30日 兵庫県三木市 関西ゴルフ倶楽部(6510ヤード、パー72))
 福嶋晃子(40=フリー)がビッグドライブで魅せた。1番で283ヤードをかっ飛ばすなど魅力を存分に発揮。昨年9月の長男出産後、初のツアーで3バーディー、3ボギーの72で回り、33位と上々のスタートを切った。佐伯三貴(29=日立アプライアンス)ら3人が5アンダーで首位。上田桃子(27=フリー)ら4人が1打差の4位につけた。

 福嶋晃は母になってなお、強かった。昨年9月1日に誕生した和樹ちゃんに見送られて1番ティーグラウンドに立つと「きのうまで緊張してたけど、きょうは先週まで試合に行っていた気分になった」と母からプロゴルファーの顔にスイッチ。すると、どうだ。

 1Wを手に先に打った若手飛ばし屋の渡辺をアウトドライブ。「振ってないけど芯にしっかり当たった」と283ヤードも飛ばした。エッジまで101ヤードをPWで8メートルに乗せてパー発進。最も不安を抱いていたパットは「距離感も合っていないし、スピードも合ってない」とこぼしたが、3パットは2回にとどめた。

 開幕前日の「250ヤードしか飛ばない」「70台出せればいい」という控えめな言葉がうそのようなパープレー。12年10月の富士通レディース以来、約1年7カ月ぶりのツアーに「久しぶりだけどうまいな」とギャラリーからも褒められた通り、日米通算26勝の実力はサビ付いていなかった。

 12年に賞金シードを失い、出産してから生活は激変した。育児と家事がメーン。産後1カ月でハーフを回ったが、1ラウンド通してプレーしたのは5回ほどという。練習量は減ったが「ぎっくり腰にも四十肩のようにもなった」と既に10キロを超えている和樹ちゃんを抱っこする日々の“母トレーニング”も少しは役に立ったのかもしれない。

 「もうちょっと頑張りたいな」と欲が出たのは、選手として当然。ママさんゴルファーとして、これからも魅せる。 

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