豪栄道が4度目の殊勲賞 勢と佐田の海が敢闘賞

[ 2014年5月26日 05:30 ]

三賞受賞の(左から)殊勲賞の豪栄道、敢闘賞の勢と佐田の海

大相撲夏場所千秋楽

(5月25日 東京・両国国技館)
 夏場所の三賞選考委員会が両国国技館内の記者クラブで行われ、優勝した白鵬を倒して勝ち越した関脇・豪栄道が4度目の殊勲賞。11勝を挙げた勢と新入幕で10勝した佐田の海がそれぞれ敢闘賞に輝いた。勢は2度目、佐田の海は初受賞。技能賞は3月の春場所に続き、3場所連続で該当者なしだった。

 ≪豪栄道 2桁白星ならず反省≫豪栄道が千秋楽に勝ち越し、殊勲賞と関脇の座を死守した。琴奨菊に立ち合いから右四つに組み、頭をつけて土俵際で左上手投げ。「勝っても三賞はないと思っていた。後から聞いた」。先場所は12勝を挙げ、大関への足場固めのためにも今場所は「最低でも2桁はほしかった」と振り返る。それでも来場所の成績次第では大関へ前進するとあって「今場所は踏み込みが足りなかった。来場所は当たりを強くしたい」と前を向いた。

 ≪勢 2度目敢闘賞も精進誓う≫敢闘賞を受賞した平幕の勢は栃煌山に上手出し投げで敗れ、11勝4敗に終わった。前日の豪栄道戦は安易なはたきで敗れたが、この日は必死に粘る場面もあり「きょうは反応も良くて我慢できました」と負けても納得の表情。昨年九州場所以来2度目の敢闘賞受賞には「評価してもらえたことはうれしい」と喜び、今後に向けて「馬力、押す力、筋力をもっと付けたい」とさらなる高みに向けて精進を誓った。

 ≪佐田の海 史上初!涙の父子2代新入幕三賞≫新入幕の佐田の海が突き落としで玉鷲を破り、10勝目を挙げ敢闘賞を獲得した。父・宏司さんは元小結・佐田の海で、新入幕の80年九州場所で敢闘賞。史上初の父子2代の新入幕三賞を実現させ「一生に一回のチャンスなのでうれしい」と涙を浮かべ喜んだ。勝てば受賞という条件つきで挑んだ千秋楽。「豊響関からは取組前に言われたけど、いつも冗談ばかり言う人なのでウソだと思っていた」と無欲で土俵に上がり結果を残した。

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2014年5月26日のニュース