旭天鵬 最年長39歳249日で幕内白星 高見山超え

[ 2014年5月21日 05:30 ]

宝富士を寄り切りで破った旭天鵬

大相撲夏場所10日目

(5月20日 東京・両国国技館)
 “アラフォー力士”旭天鵬が宝富士を寄り切り、今場所初勝利を飾った。39歳249日での幕内白星は高見山の記録を43日上回り、年6場所制となった1958年以降に初土俵を踏んだ力士では最年長記録。幕内勝利は649勝となり小錦に並んで史上9位となった。優勝争いは全勝で走る白鵬を1敗の稀勢の里と勢、2敗の日馬富士と佐田の海が追う展開となった。
【10日目取組結果】

 39歳8カ月を迎えた“角界のレジェンド”旭天鵬はほほ笑みを浮かべながら支度部屋に戻ってきた。初日の時点で39歳6カ月の高見山の記録を抜いて幕内最年長出場を果たしていたが、初白星を挙げるまでに要した日数は10日間。「泣きたいわ。いやあ良かった。長かったな」。言葉とは裏腹に涙はなし。都内の自宅で一緒に暮らす母・ツェベルマーさんが今場所初めて館内で見守る前で長くて暗いトンネルを抜け、表情は安ど感に満ちていた。

 相手は同じく初日から9連敗の宝富士。「お客さんも気の毒やったやろ。2人で18回相撲取って0勝だし」。相手得意の左四つがっぷりに組んで「戸惑った」と言いつつも、12歳年下の27歳を力強く寄り切った。

 幕内勝利数でも小錦に並んで史上9位となる649勝目。「小錦さんとは1度だけ対戦して勝ってる。忘れもしないよ。現役では俺だけ」。97年九州場所10日目、前頭14枚目の小錦(当時33歳)は5勝4敗で迎えたが、伸び盛りの十両筆頭・旭天鵬(当時23歳)に寄り切られ、そこから4連敗。そのまま現役を引退した。一方の新鋭は9勝6敗と勝ち越し、翌場所の新入幕を決めた。そこから17年間も第一線で活躍し、幕内在位は史上4位の92場所。秋場所前日の9月13日に迎える40歳幕内にも「行きたいけど。ま、頑張るわ」と欲を出す。

 場所前には出稽古で出くわした白鵬にぶつかり稽古で珍しく胸を出した。横綱いわく「天鵬関が“もうすぐやめるやめる”と言うので」と思い出づくりだったと説明。さらに場所に入っても、知人から引退を心配するメールや電話が相次ぐという。周囲の不安をよそに本人は「まだ大丈夫」。その気力がある限り、旭天鵬はレジェンドであり続ける。

 ▽幕内649勝 旭天鵬が記録。小錦に並んで史上9位、現役2位。現役1位は史上5位でもある白鵬の741勝。

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