錦織 4強で決めた! 日本男子初の世界トップ10入り

[ 2014年5月11日 05:30 ]

男子シングルス準々決勝 フェリシアノ・ロペスと対戦し、リターンする錦織圭

テニスマドリード・オープン

(5月9日 スペイン・マドリード)
 錦織がまた大きな壁を突き破った。男子シングルス準々決勝で世界ランキング12位の錦織圭(24=日清食品)が同29位のフェリシアノ・ロペス(32=スペイン)を6―4、6―4で下して準決勝に進出。大会後発表の世界ランキングでは73年の制度施行後、日本男子初のトップ10入りが決まった。日本選手では女子のクルム伊達公子、杉山愛に次いで3人目のトップ10。25日に開幕する4大大会第2戦、全仏オープンに向けても期待が膨らんできた。

 マッチポイントでロペスの返球がネットにかかった瞬間、錦織のガッツポーズは極めて控えめだった。ベスト4だけでなく、初のトップ10入りを決定づける大きな勝利。だが、新たな歴史を刻んだ主役は実にあっけらかんとしていた。

 試合直後にトップ10入りを聞かされると「そうなんですか。知らなかった」と無邪気な笑みを浮かべた。「僕にとっては大きなゴール」と言いつつも「目標を一つクリアできたという意味では良かったけど、1週間だけでは意味がない。1年間通していられるように頑張る」とあくまでも冷静だった。昨夏も何度か11位まで上昇したが「考えなくてもプレッシャーになっていた」とトップ10への意識は重圧につながった。その経験を糧に、成長した姿を示した。

 07年秋のプロ転向から8年目。10年には右肘のケガでランキングが消えた時期もあったが、そこからはい上がり、11年10月に松岡修造の日本男子最高順位を追い越した。特に今季は一皮むけた強さで、この日もロペスを持ち前のストロークで圧倒。相手のセカンドサーブを確実にポイントにつなげ、クレーシーズンは9連勝となった。

 不安材料があるとすれば何度も悩まされたケガだろう。1メートル78とツアーでは小柄な体格だけに、酷使される肉体は常に故障と隣り合わせ。3月のソニー・オープンでも準決勝を前に左股関節痛で棄権。この日も第2セット途中でトレーナーを呼び、左腰の治療を受ける場面があった。「痛みがあったけどリタイアを考えるほどではなかった。大丈夫だと思う」。高まる飛躍への期待。それと同時にトップ10を維持する過酷な戦いも始まった。

 ▽テニス世界ランキング 73年からコンピューターによる現行制度となった。1年間の成績が対象で、男子は出場18大会の合計点。錦織のように前年末の順位が30位以内の選手は原則として4大大会、マドリード・オープンなど格付けが高いマスターズ大会が年間9大会のうち8大会、残りが6大会となる。以前は識者による順位付けで、日本協会によると男子では21年に清水善造が最高4位、26年に原田武一が7位、33年に佐藤次郎が3位、38年に山岸二郎が7位となったことがある。

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