みなみ 藍、森田と同組「えっ、ちょっと、マジですか」

[ 2014年5月7日 05:30 ]

練習ラウンドでアプローチショットを放つ勝みなみ

 みなみが夢のペアリングに目を丸くした。8日開幕のワールド・レディース・サロンパスカップ(茨城GC西C)の第1ラウンド組み合わせが発表され、先月KKT杯バンテリン・レディースをツアー史上最年少の15歳293日で制したアマチュアの勝みなみ(鹿児島高1年)は憧れの宮里藍(28=サントリー)、森田理香子(24=リコー)と同組で回ることになった。6日は練習ラウンドで調整した。

 クラブハウスに甲高い声が響き渡った。「えっ、ちょっと、マジですか!」。声を張り上げた後、勝は手で口元を押さえてしばらく絶句した。憧れの宮里との同組に15歳の少女は落ち着いてはいられない。「お母さんとおじいちゃんとは“(宮里と)一緒にならないんじゃないか”と話していた。(優勝した)熊本より緊張すると思う。凄いですね、本当に」と声を弾ませた。

 勝は宮里を「スイングもプレースタイルも好き」と常々、公言。かつてはアプローチの打ち方をまねしたこともあるという。ただ、宮里のプレーを生で見たことはないそうで、「隣を歩けるんですもんね。うれしすぎて考えがどこかへ行っちゃいそうです」。頭の中は既に真っ白だった。

 宮里だけではない。昨年の賞金女王、森田とも初めて一緒に回る。「自分はショートゲームが、特にアプローチが得意でないので、アプローチを勉強したい。100ヤード以内のショットも見たい」と日本を代表するトッププロ2人との競演を待ちわびた。

 先輩プロ2人も歓迎だ。宮里は「みなみちゃんはどんなゴルフをするのか気になっていたので、凄く楽しみ」とニッコリ。森田も「今まで(一緒に)プレーしたことはないので、アマチュアでも見て得られるものがあれば見て、成長につなげていきたい」と話した。

 この日は前日よりも風が強く、5月とは思えない寒さの中、カイロを手に18ホールを回った。気になるゴルフの調子は「悪くもなく、良くもなく…」と苦笑い。課題に挙げていたアイアンとアプローチの修正ももうひとつ。それでも、夢のペアリングこそが何よりの発奮材料。憧れの先輩たちの前で、はじけたプレーを見せるに違いない。

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