佳純が大車輪2勝!日本女子 31年ぶり決勝進出

[ 2014年5月5日 05:30 ]

<日本・香港>4人目でも勝利し、跳びはねて喜ぶ石川

JA全農世界卓球団体戦第5日・女子準決勝

(5月4日 国立代々木競技場ほか)
 東京で勝った!!準決勝が行われ、世界ランク3位の日本は同4位の香港を3―1で下し、83年東京大会以来31年ぶりの決勝に駒を進めた。エース石川佳純(21=全農)が第2試合、第4試合とフルゲームながら2勝を挙げて日本を勝利に導いた。5日は71年名古屋大会以来43年ぶりの頂点を目指し、世界ランク1位の中国と対戦する。男子は準決勝ドイツ戦で1―3で敗れ、4大会連続で銅メダルに終わった。

 前回決勝に進出した31年前と同じ東京の地で歴史を刻んだ。2勝1敗で迎えたエース対決の第4試合、世界ランク9位の石川は同14位の李皓晴と対戦。最後はサーブで崩し、次のショットで得点を奪う「3球目攻撃」が決まって逆転勝利だ。

 ベンチのメンバーと視線を合わせて跳びはねた。「決勝は正直、自分でもビックリ。試合が楽しみで準備した。決勝に立てることを幸せに思う」。オランダに競り勝って涙を流した前日の準々決勝から一転笑顔がはじけたが、テレビのインタビューでは感極まって、また涙。地元日本での快挙に感情が激しく揺れ動いた。

 重圧に勝った。第2試合は同17位の姜華ジュンの早い展開に冷静に対処。前日のオランダ戦では苦しみながらも勝利を挙げ、開き直っていた。「きのうは負けたらベンチに帰れないと思った。でもそれを乗り越えられたので思う存分戦うだけだった」。好調のサーブで揺さぶり、最後は気持ちで押した。21歳の顔には肌荒れも目立ったが、無言のプレッシャーに耐えた。

 香港が苦手とする福原愛(25=ANA)は故障で欠場。「福原さんがいなくて戦った団体戦は初めて。不思議な感じ」と戸惑いは隠せなかった。それでも村上監督は「いつもは福原が2勝。きょうは石川が2勝して、残り3試合で1勝と考えていた」と信頼して起用。第3試合で平野が劣勢をしのぐ大逆転勝利を見せると、石川は「平野さんなら勝つと思っていた。つないでくれたので絶対に負けられない」とエースの責任を果たした。

 観客席には恩師も駆け付けていた。山口・平川小6年のときの担任だった岩本典子先生(49)と同級生が声援。岩本先生は「オランダ戦は試合前の表情を見て、駄目だと思ったけど、勝ってくれて良かった。びっくりしました」と精神面の変化に驚いた。石川は昨秋から陳莉莉コーチに師事し、男子の合宿に参加して練習を積んできた。父・公久さん(49)は「(去年より)球に力というか、威力のある球を打てるようになった」と成長ぶりを認めた。

 決勝は世界女王・中国と対戦する。「まずは1勝。勝ちにいくオーダーをつくる」と指揮官。もちろん、その1勝に最も近いのはエース石川だ。「先手必勝。攻めていくことが大事。自分から点数を取りにいくプレーをしたい」。71年東京大会以来43年ぶりの頂点。14年世界卓球東京大会から20年東京五輪へ――。石川が未来を切り開く。

 ▽卓球世界選手権 国際卓球連盟が主催する最も権威がある国際大会。第1回大会は1926年にロンドンで開催され、2003年からは個人戦と団体戦を毎年交互に開催。偶数年にあたる今回の東京大会は団体戦、奇数年には個人戦が行われる。団体戦の男女1部は24の国と地域が4組に分かれて1回戦総当たりの1次リーグを行い、3選手がシングルスの5試合で争う。

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