川内 日本人最多!「とてもうれしい」7度目サブ10

[ 2014年5月5日 05:30 ]

ハンブルグ・マラソン

(5月4日 ドイツ・ハンブルグ)
 今秋のアジア大会(韓国・インチョン)代表の川内優輝(27=埼玉県庁)が2時間9分36秒で9位。2時間10分を切る「サブ10」は自身7度目で、6度で並んでいた男子マラソン日本記録(2時間6分16秒)保持者の高岡寿成を上回り、日本人単独最多になった。11日には仙台国際ハーフマラソンに出場を予定するなどこれからも走り続ける。シュミ・デチャサ(エチオピア)が2時間6分44秒で優勝した。

 必死の形相でフィニッシュラインを駆け抜けた。ゴール後、ボランティアからタオルをかけられた川内が、両膝に手をついて動けない。これまで時差の大きな欧米のレースでは2時間10分を切ったことがなかったが、ついにハンブルクで2時間9分36秒をマーク。「とてもうれしい!目標をクリアして大きな自信になった」と充実の汗をぬぐった。

 本来は30キロで外れるペースメーカーが、35キロまで先導してくれた。「彼がいなかったら、この結果にならなかった」。絶妙なペースメークにも助けられ、日本人単独最多となる通算7度目の「サブ10」を達成。最強の公務員ランナーが、日本の男子マラソン界に新たな歴史を刻んだ。

 今秋のアジア大会で金メダルを逃せば、15年北京世界選手権、16年リオデジャネイロ五輪の代表争いから撤退。現役続行か引退かで揺れるフィギュアスケートの浅田真央(23=中京大)を引き合いに出し、「真央ちゃんはハーフハーフかもしれないけど、ボクはハーフハーフじゃない。アジア大会で勝つか負けるかなんですっ!」とまくし立てる。今の勢いなら、アジア王者だって夢じゃない。

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2014年5月5日のニュース