アマには負けない!一ノ瀬「プロの意地」で逆転V

[ 2014年5月5日 05:30 ]

<サイバーエージェントレディース最終日>優勝トロフィーを手にVサインをする一ノ瀬優希

女子ゴルフツアー・サイバーエージェント・レディース最終日

(5月4日 千葉県市原市・鶴舞カントリー倶楽部(6515ヤード、パー72))
 プロらしく技でギャラリーを魅了した。首位で迎えた18番パー5。一ノ瀬は残り33ヤードの3打目をSWでスピンを利かせてカップに沈めた。チップインイーグルに最終組がプレーする17番まで届く大歓声。右拳を突き上げた。

 2試合前のKTT杯バンテリン・レディースで15歳の勝が優勝。今大会も最終日最終組にアマ2人だ。プロの真価が問われた中で「アマチュア2勝目を阻止できた。プロの意地を見せることができた」と胸を張った。

 今季は3月のヨコハマタイヤPRGRレディースで通算2勝目と最高の滑り出しだったが、前週は予選落ち。「何かしなければ」。開幕前にアイアンのシャフトをカーボンからスチールに替え、約10グラム重くなったクラブで強い弾道を得た。2、9、15、18番とグリーンの手前に木が立ちはだかる難コースに対応するため、ショットを曲げるボールコントロールの練習にも取り組んだ。14番では5メートルのパーパットを残したがきっちり沈めてピンチを切り抜けた。

 アパレルのアンダーアーマーなどを販売するドームと契約。都内の同社所有のジムで大リーグ、レンジャーズのダルビッシュらトップアスリートと出会い、心を入れ替えた。今年1月はハワイで同社と契約する阪神の福留らプロ野球選手の合同自主トレに1週間参加。オフに行う初の本格的なトレーニングにも「負けん気が強く一番走り込んでいた」と関係者。精神面も成長し、今季2勝目に一番乗りで到達した。

 スタート前にはLPGAの小林会長から「頑張って」と言われ、プロの看板を背負ってプレー。胃が痛くなるほどの重圧の下で面目を保った。そしてホールアウト後に会長から「おめでとう。良かった」と祝福の言葉。「プロが勝って良かった」と胸をなで下ろした。

 ▼3位・申ジエ アマの怖さ知らずのプレーは見ていていい刺激になった。(森田、堀のアマ2人と最終組でラウンド)

 ▼36位・横峯さくら 最後はバーディーで終われたので良かった。(アプローチを寄せきれず7ボギーも、最終18番でバーディー締め)

 ▼4位・香妻琴乃 今季はずっとショットがよく、パットがかみ合ってくれたのでいい感じでラウンドできた。(4位はプロツアーの自己最高)

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