史上初!遥&琴音&花奈 アマ3人がトップ10入り

[ 2014年5月5日 05:30 ]

<サイバーエージェントレディース最終日>笑顔で18番グリーンにあがる森田遥(左)と堀琴音

女子ゴルフツアー・サイバーエージェント・レディース最終日

(5月4日 千葉県市原市・鶴舞カントリー倶楽部(6515ヤード、パー72))
 首位で最終日を迎えたアマチュアの森田遥(17=高松中央高3年)は73と伸び悩み、通算7アンダーで2位に終わった。堀琴音(18=兵庫県連盟)は通算4アンダーの4位。永井花奈(16=日出高2年)は通算3アンダーで6位だった。88年のツアー制度施行後、10位以内にアマ3人が入るのは史上初。一ノ瀬優希(25=加賀電子)が69で回り通算9アンダーで、3月のヨコハマタイヤPRGR以来の今季2勝目、ツアー通算3勝目を挙げた。
【最終R成績】

 首位で出た17歳の森田に観客から「遥ちゃん頑張って!」と声援が飛ぶ。11番は花道からピンまで残り20ヤードの第3打が同組の堀のマーカーに当たり、ラインが変わってチップイン。ラッキーなバーディーで勢いに乗るはずが「後半につれて勝ちたいという思いがなくはなかった」と優勝への思いが力みに変わった。

 続く12番パー3で第1打を左に曲げボギーを叩き、スタート時に2打差をつけていた一ノ瀬と通算7アンダーで並んだ。13番では2メートルのパーパットを外し首位から陥落。1打差の3位に終わった3月のヨコハマタイヤPRGRと同様、今回も一ノ瀬に優勝を阻まれた。「勝てないと意味がない。プレッシャーはなかったのに残念」と悔しさをにじませたが、プレーを見守った高松中央高ゴルフ部の坂下監督は「バーディーが欲しいという攻めの気持ちが裏目に出た。プロとコースマネジメントの差があったかもしれない」と指摘した。

 前夜は日本ゴルフ協会のナショナルチームの仲間などから「頑張れ」と50件以上の応援メールが送られてきたという。普通なら重圧がかかりそうな状況でも「きのうもちゃんと寝られましたし、朝ご飯もしっかり食べてきました」と堂々としたものだった。結局、女子ツアー史上5人目のアマ優勝はならなかったが、大きな可能性を感じさせた。

 卓球選手だった中国出身の両親の影響で、幼い頃から卓球や野球などの球技に親しみ、中1の時には「記録会で50メートルを6秒9で走った」と身体能力も高い。「好物は肉。ユッケが大好き」という肉食系女子高生は「ミスを減らせば優勝に近づける」ときっぱり。連戦となる今週のワールド・レディース・サロンパスカップ(8日開幕、茨城GC)で再び主役を演じる意気込みだ。

 ≪「2人」過去2度≫アマがトップ10に2人入ったのは88年のツアー制度施行後3回あった。04年のダイキンオーキッド・レディースで諸見里しのぶが5位、宮里藍は8位。06年のサントリー・レディースは有村智恵と若林舞衣子がそろって8位に入った。07年のスタンレー・レディースでは横山恭子と新井麻衣がそれぞれ5位と7位に名を連ねた。

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