ゲイが１年間の出場停止　ロンドン五輪メダルは返還

２０１２年ロンドン五輪男子４００メートルリレーで銀メダルを獲得したタイソン・ゲイ

　米国反ドーピング機関（ＵＳＡＤＡ）は２日、昨年のドーピング検査で禁止薬物の筋肉増強剤に陽性反応を示した陸上男子短距離のタイソン・ゲイに対し、２０１３年６月から１年間の資格停止処分を科したと発表した。３１歳のゲイは０７年世界選手権（大阪）で１００メートルなど３種目を制した。

　ゲイは０９年に１００メートルの米国記録を更新。初めて禁止薬物を使用した１２年７月１５日以降の記録はすべて抹消される。既に１２年ロンドン五輪の４００メートルリレーで獲得した銀メダルを米国オリンピック委員会（ＵＳＯＣ）に返還した。

　ＵＳＡＤＡの調査に積極的に協力したことを理由に、処分の期間は通常の２年から１年に軽減された。（ＡＰ＝共同）