遼“二刀流”で3差!計算し尽くし2種類4Wで和合攻略

[ 2014年5月3日 05:30 ]

<中日クラウンズ・2日目>3番、バーディーを決め、ギャラリーの声援に応える石川遼

男子ゴルフツアー中日クラウンズ第2日

(5月2日 愛知県東郷町・名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(6545ヤード、パー70))
 帰国2戦目で10年大会優勝の石川遼(22=CASIO)が6バーディー、4ボギーの68で回り、通算6アンダーで6位から首位と3打差の4位に浮上した。シャフトの長さが違う2本の4Wを駆使して難コースを攻略した。初日にツアー歴代3位の60を出した松村道央(30=吉野電化工業)は1オーバーの71で回り、通算9アンダーで金亨成
(33=韓国)に並ばれた。
【第2R成績】

 石川の懐刀となっているのが4Wだ。第1打でフル活用。アイアンが名刀のごとく切れるから1Wで冒険する必要はない。難度3位の3番は4Wで残り190ヤードに運び、7Iで1・5メートルに付けるバーディー。逆に難度1位の18番は1Wで逆風を切り裂いて290ヤード強のビッグドライブ。残り137ヤードをPWで1・5メートルに付けてバーディーで締め、4位に浮上した。

 この日、第1打で1Wを握ったのは3度。それ以外の大半は4Wを使った。実は、ほぼ同じものを2本入れている。違うのはシャフトの長さだけ。しかも0・25インチ、わずか6ミリという違いだ。長い方は「キャリーが240ヤードで40ヤードぐらい転がる時もある」。短い方は転がりが少ない分、「距離感が出しやすい」。安全かつ距離を稼ぎたい時、計算通りの残り距離にしたい時と使い分ける。

 3月から始まったこのセッティングは異端だ。1W、3W、5Wという流れが一般的だが、米国で戦ううちに3W、5Wを使わず、4Wの“二刀流”に行き着いた。「行くところ、ゆっくり行くところを間違えないようにしたい」。3打差という間合いを見計らいながら、機を見て勝負に出る。

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2014年5月3日のニュース