羽生パレードで県職員らに配布 ジャンパーを無断競売

[ 2014年4月30日 11:14 ]

羽生結弦選手のパレードで配られた非売品のスタッフ用ジャンパー(宮城県提供)

 仙台市で26日にあった冬季五輪フィギュアスケートの金メダリスト羽生結弦選手の凱旋パレードで、宮城県職員ら約1000人に配られた非売品のスタッフ用ジャンパーが複数点、インターネットのオークションに出品されていたことが30日、分かった。

 県や市でつくるパレードの実行委員会は「他人に渡さないように指示しており、職員が出品していれば道義的に問題がある」と困惑。あらためて職員らに出品しないよう呼び掛けている。

 実行委によると、ジャンパーは青地の約1050枚と白地の約350枚の2種類を製作。いずれも右手の拳を突き上げる決めポーズ姿の羽生選手のシルエットとサインがプリントされている。

 パレード当日、口頭で「売らないように」と注意喚起したが、主に誘導や会場設営に当たった県や市の職員、ボランティアの大学生に渡した青地のものが複数、出品されていた。原価は1枚千数百円だが、1万円以上の値段で落札されたものもあった。

 パレードをめぐっては、企業協賛金や募金で資金が賄えず、記念Tシャツが1枚2000円で販売された。

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