今週も女子高生!16歳永井花奈1差2位発進

[ 2014年4月26日 05:30 ]

2番、ティーショットを放つ永井花奈

女子ゴルフツアー フジサンケイ・レディース・クラシック第1日

(4月25日 静岡県伊東市 川奈ホテルゴルフコース富士コース=6367ヤード、パー72)
 みなみに続け!アマチュアで16歳の永井花奈(東京・日出高2年)が6バーディー、2ボギーの68で回り、首位に1打差の2位と好発進した。前週のKKT杯バンテリン・レディースでツアー最年少優勝を飾った15歳の勝みなみ(鹿児島高1年)に続いての2週連続のアマチュアVを目指す。22日に結婚を発表した横峯さくら(28=エプソン)は74で56位。大山志保(36=大和ハウス工業)が67で首位に立った。

 あどけない顔をした16歳がリーダーズボードを駆け上がった。マンデートーナメントで6位に入り、本戦の出場権をつかんだ永井はツアー自己ベストを1打更新する68をマーク。前週は1学年下の勝がツアー史上最年少優勝を飾ったばかり。女子ゴルフ界にアマチュア旋風が巻き起こった中で2位と好発進し、「最高です。残り2日間も川奈と仲良くして頑張っていきたい」と白い歯をのぞかせた。

 運も味方にスコアを伸ばした。1オーバーで折り返し、10、12番で7メートルを決めてスコアを伸ばした。芝目のきつい高麗グリーンに苦しむ選手が多い中、プロ顔負けの合計26パット。「ラインが分からなくて打ったのが入った。運もあるかな」。15番では5メートル、16番では4メートルと次々にバーディーパットを沈め、17番はアプローチが「ど真ん中からガシャン」とピンに当たりチップインバーディー。「入ってなかったらグリーンから出ていた」と苦笑いした。

 家族愛がパワーの源だ。「(自分)一人じゃなくて、みんな応援してくれているから」と、16年前の両親の結婚式で親戚一同が写った写真をスコアカードに挟んでいる。両親は東京・大井町でラーメン店「のりや食堂」を経営しているが、今大会では従業員に店を任せて2人で応援に駆け付けた。身長は宮里藍と同じ1メートル55と小柄。1Wの飛距離は230ヤードと飛ばし屋の部類ではない。だが、基本に忠実なスイングで切れもあり、「曲がらない自信はある」と正確性で勝負している。

 勝とは15日から3日間、ナショナルチームの合宿で同部屋だった。お笑いの動画を見て笑った仲間で、一緒に汗を流したライバルでもある。勝がツアーで勝った時にはLINEで「おめでとう」と祝福。「アマのうちに勝ちたい」と話す自らも、刺激を受けないわけがない。

 普段のプレーでは大好きなファンキーモンキーベイビーズの「あとひとつ」を口ずさむこともあるが、この日は無心でプレーした。3月のTポイント・レディースでは10位に入った実績もある。「縮こまってしまうゴルフはしたくない」と話す16歳も勝つ準備はできている。

 ◆永井 花奈(ながい・かな)1997年(平9)6月16日、東京生まれの16歳。小1の時にジュニア時代にプレー経験のある父・利明さん(46)の手ほどきでゴルフを始める。小4で出場した07年7月のポロゴルフジャパンジュニアクラシック茨城地区大会では小学生女子の部で優勝。高校男子の部優勝の石川遼とともに表彰された。13年関東女子選手権優勝。同年日本女子アマ8位。得意クラブは1W。

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