内柴被告の懲役5年確定へ 女子柔道部員に性的暴行

[ 2014年4月24日 18:40 ]

内柴正人被告

 最高裁第2小法廷(山本庸幸裁判長)は24日までに、泥酔した教え子の大学女子柔道部員に乱暴したとして準強姦罪に問われたアテネ、北京両五輪の金メダリスト内柴正人被告(35)の上告を棄却する決定をした。懲役5年とした一、二審判決が確定する。23日付。

 内柴被告は「女子部員は起きていて、合意の上だった」と無罪を主張していた。

 一審東京地裁は「女子部員が酔いつぶれて、ほとんど意識を失った状態だったことは明らかだ」と指摘。親しい部員に涙ながらに被害を訴えていたことなどから、女子部員の証言は十分に信用できると判断した。

 被告の供述については「全く信用できない」と退けた上、「性的欲求を満たすための悪質な犯行。五輪連覇の輝かしい実績を持ち、今後の柔道界を指導していくことが期待される立場にありながら、被害者の心を深く傷つけた。責任は極めて重い」と批判し、二審東京高裁も支持した。

 一、二審判決によると、内柴被告は2011年9月、当時コーチを務めていた九州看護福祉大(熊本県玉名市)の女子柔道部の合宿に同行し、東京都八王子市のホテルで泥酔していた部員に乱暴した。

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2014年4月24日のニュース