ホッケー元専任コーチ 報酬の一部、強要され寄付

[ 2014年3月30日 21:57 ]

 日本オリンピック委員会(JOC)が認定したホッケーの元専任コーチが30日、日本ホッケー協会の幹部に強要され、2009年度に専任コーチ報酬として支給された約670万円のうち400万円を協会に寄付していたことを明らかにした。10年度は400万円、11年度は330万円を寄付したという。専任コーチ報酬の3分の2は国庫補助金が占める。

 同コーチは「09年4月ごろ(報酬の)3分の2を出せと言われた。出さなければ今の地位はないぞということを言われた」と説明した。協会幹部が役員を務める関連団体に入金するよう指示されたという。同幹部は寄付を受けたことを認めたが「(強要は)全くの虚偽、捏造。善意の寄付だった」と反論した。

 専任コーチ報酬をめぐっては2年前、残る3分の1の負担を回避するため、多くの競技団体で不適切な寄付が問題化した。

 元専任コーチや現職の協会理事らで構成する「新しい日本のホッケーを考える会」は、活動実態がない他の専任コーチが多額の寄付をした疑惑もあるとし、協会執行部の退陣を求めた。

続きを表示

2014年3月30日のニュース