高3アマ柏原 藍超え狙える!日本人最年少Vへ4差3位

[ 2014年3月30日 05:30 ]

1番、ティーショットを放つアマチュアの柏原

女子ゴルフツアーアクサ・レディース第2日

(3月29日 宮崎県宮崎市 UMKカントリークラブ=6470ヤード、パー72)
 ニューヒロイン誕生の予感だ。18位から出た18歳のアマチュア、柏原明日架(宮崎・日章学園高3年)が5バーディー、ノーボギーの67をマークし、通算6アンダーで首位に4打差の3位に浮上した。最終日は宮里藍が持つ記録を更新する日本人史上最年少優勝を狙う。67で回った藤田幸希(28=フリー)が通算10アンダーで首位。2週連続優勝を狙う森田理香子(24=リコー)は74と伸ばせず、通算2アンダーの17位に後退した。

 同じ過ちは繰り返さない。18番パー5の第3打。柏原は前日に第3打を池に入れ、ダブルボギーとしていた。ピンまで残り115ヤードは前日とほぼ同じ距離だが、同じPWを振り抜くと左からの風に乗ってピン横2・5メートルへ。5つ目のバーディーを奪い「雨の中でノーボギーは自信になる」と高校を卒業したばかりのアマチュアはうなずいた。

 プロとの差を埋め、躍進につなげた。課題としていたのがパーオン率の向上。昨年11月に日本女子プロゴルフ協会のホームページ上に掲載されているプロのパーオン率を見て「自分のラウンドは50%以下。それがプロになると70%になってくる」と衝撃を受けた。以前はグリーンを外した場合を想定してショートゲームに比重を置いた練習をしていたが、今年に入ってグリーンを捉えるためにアイアンを振る時間を増やした。この日パーオンを逃したのは4ホールだけ。練習の成果を披露しパーオン率は77・78%と高い数字を記録した。

 同世代の活躍も刺激になった。1打及ばず予選落ちした前々週のヨコハマタイヤPRGRレディースでは、ナショナルチームの同僚の森田遥(高松中央高2年)が優勝争いに絡んだ。「ああいうプレーをしたら上位にいけるんだろうというのが分かった」。今度は自分が優勝争いに加わった。

 最終日に4打差を逆転すれば、清元登子、宮里藍、金(キム)孝(ヒョー)周(ジュ)(韓国)に続くアマチュア4人目の優勝。18歳59日での優勝は金孝周の16歳332日に次ぐ歴代2位となり、宮里藍(18歳101日)の日本人最年少記録を42日更新する。ツアーでは初めて経験する最終日最終組だが「去年からずっとツアーで優勝したいと思っていて、それを目標にやってきた」と気負いはない。涼しげな目元が印象的な18歳が地元・宮崎で金字塔を打ち立てる。

 ◆柏原 明日架(かしわばら・あすか)1996年(平8)1月30日、宮崎市生まれの18歳。父・武道さんの指導で、7歳からゴルフを始める。東大宮中3年時の10年日本女子アマで準優勝。日章学園高3年時の昨年、全国高校選手権春季大会で優勝。プロツアーには14度(下部ツアー含む)出場し、13年アクサ・レディースの16位が最高。目標の人物はサッカー日本代表の本田圭佑。平均飛距離は250ヤード。1メートル68。

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