第71代横綱・鶴竜誕生!口上シンプル「一生懸命努力」

[ 2014年3月27日 05:30 ]

父・マンガラジャラブさん、母・オユントクスさんから祝福のキスに笑顔の鶴竜

 日本相撲協会は26日、大阪市内で夏場所(5月11日初日、両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、鶴竜(28=井筒部屋)の第71代横綱昇進を満場一致で正式決定した。大阪市の法岩寺で行われた昇進伝達式で、鶴竜は「一生懸命努力します」と決意の口上を述べた。雲龍型の土俵入りは時津風一門を興した横綱・双葉山らを参考にしながら、27日、貴乃花親方(元横綱、スポニチ本紙評論家)から指導を受ける。

 使者がなかなか現れなくても、心は乱れなかった。鶴竜は待ち時間に頭の中で口上を何度も繰り返し、土俵上のように集中した。予定より約20分遅れて到着した使者の八角親方(元横綱・北勝海)と湊親方(元幕内・湊富士)から横綱昇進を伝達されると、母国モンゴルから来日中の両親が見守る中、昨夜に出来上がったばかりの口上をよどみなく述べた。

 「謹んでお受けします。これから、より一層稽古に精進し、横綱の名を汚さぬよう一生懸命努力します」

 “一所懸命”ではなく、トータルの努力を誓う一生懸命という言葉を選んだところが鶴竜らしい。口上に込めた思いを、こう説明した。

 「分かりやすく、自分の思ったことを伝えたかった。ちゃんと言えたと思います。相撲だけじゃなくて、土俵の外でも品格が求められると思う。全部含めて一生懸命」

 雲龍型の土俵入りも、一生懸命に予習中だ。たくさんの雲龍型を動画サイト「You Tube」で見た。井筒部屋が属する時津風一門の源流である時津風部屋を興した名横綱・双葉山の土俵入りも当然、参考にしている。「こういうふうにやるんだ、と思った。人それぞれ特徴があって、どれがいいのか、きれいなのか。分からないですけどね」

 ゆったりと柏手を打つ優雅な双葉山の雲龍型。不知火型の白鵬も影響を受けたと言われている。品格を重視する新横綱が、抜群の品格を誇った名横綱の土俵入りを取り入れる可能性は十分だ。

 さらに、美しい四股でファンを魅了した貴乃花親方が指南役を務めることで、プラスアルファも見込める。同親方は「(現役時代を)思い出しながら間違えないようにやります」と伝授に意気込む。さまざまなエッセンスを盛り込んだ鶴竜の雲龍型が、間もなく完成する。

 ▼北の湖理事長(元横綱)綱の重みに耐えて、優勝争いに加わるように責任を果たしてもらいたい。

 ◆過去の口上アラカルト

 ☆第64代曙(93年1月27日)横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進します。

 ☆第65代貴乃花(94年11月23日)今後も不撓不屈(ふとうふくつ)の精神で力士として相撲道に不惜身命(ふしゃくしんみょう)を貫く所存でございます。

 ☆第66代若乃花(98年5月27日)横綱として堅忍不抜(けんにんふばつ)の精神で精進いたします。

 ☆第67代武蔵丸(99年5月26日)横綱の名を汚さぬよう……。ショウジン・タイにいたします(心・技・体に精進します、の誤り)。

 ☆第68代朝青龍(03年1月29日)これからはなお一層稽古に精進し、横綱として相撲道発展のために一生 懸命頑張ります。

 ☆第69代白鵬(07年5月30日)横綱の地位を汚さぬよう、精神一到を貫き、相撲道に精進いたします。

 ☆第70代日馬富士(12年9月26日)横綱を自覚して全身全霊で相撲道に精進します。

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