白鵬 防戦一方…痛恨の2敗目自力V消滅

[ 2014年3月23日 05:30 ]

寄り切りで敗れ落胆の白鵬(左)

大相撲春場所14日目

(3月22日 ボディメーカーコロシアム)
 白鵬が痛恨の2敗目を喫した。立ち合いで鶴竜の突っ張りをまともに受けると、上手を取られ防戦一方。「見てしまった」。前日の取組で負傷してテーピングを施した右から下手を探ったが「取っただけ」と後退。土俵際で粘ったが、最後は力なく寄り切られた。左まぶたに切り傷をつくって支度部屋に戻った横綱は、綱獲りに挑む相手について「いつもと違った感じ」と気迫を認めた。

 前夜、病院で負傷した右手を検査した結果、骨に異常はなし。だが、大事を取ってか前日に続きこの日も朝稽古を休んだ。終盤に入り、ルーティンを崩したことが勝敗に影響した可能性はある。自力Vはなくなり、春場所5連覇は遠のいた。鶴竜が大関に昇進した2年前の春は、今回と同じ1差から逆転Vを飾ったが「自分のことで精いっぱい」と目の前の一番に集中することを誓った。

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2014年3月23日のニュース