鶴竜 苦手・日馬送り出して綱獲り残した 理事長も評価「大きい」

[ 2014年3月21日 05:30 ]

送り出しで苦手の日馬富士(右)を下す鶴竜

大相撲春場所12日目

(3月20日 ボディメーカーコロシアム)
 大関・鶴竜が横綱・日馬富士を送り出して1敗を守った。横綱昇進には優勝が条件となるが、日馬富士を1敗に引きずり降ろして横綱・白鵬との1差をキープし、望みをつないだ。ただ一人全勝を守った白鵬だが、大関・稀勢の里戦は立ち合いが合わずに審判部から厳重注意を受けた。また、関脇・琴欧洲は日本相撲協会に引退届を提出した。
【12日目取組結果】

 全勝の日馬富士を倒しても、鶴竜はいつも通りの表情だった。当たって右からいなして崩すと一気に前へ。最後は右に回って送り出した。「体がよく反応した。大きな一番と思わないように、こういう相撲を続けて取るだけです」。過去10勝22敗で直近は4連敗中。苦手意識を克服した1勝に、北の湖理事長も「大きいですよ」と評価した。

 先場所、14勝1敗で優勝決定戦まで進んだ。鶴竜はこのとき、好調の要因を「稽古で体重が増えたことで崩れにくくなった」と分析。今場所はそれに加えて精神面の成長を要因に挙げる。その源流は、大関に昇進した12年夏場所ごろにさかのぼる。白鵬からこうアドバイスを受けたという。

 「毎日、自分の気持ちで続けることが大事だ」

 それ以来、同じ心理を保つようにルーティンを重視。負けてイライラしたときでも、心を抑えた。「ここで腹を立てても仕方がない」。敗戦後の支度部屋では、風呂に入った時に歯を磨いたりしながら心を落ち着けた。

 さらに、ジム通いは東京で本場所のない時期に週3回。本場所中は毎日、同じ準備運動をこなしてから取組へ行く。横綱の教えを実践し続けた成果がようやく表れ始めた。

 13日目の相手、稀勢の里は過去10勝24敗と日馬富士以上に分が悪いものの、先場所は完勝し、悪いイメージはもうない。優勝が絶対条件の綱獲り場所はいよいよ佳境だ。

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