吉田沙保里 父の遺影に見守られ…テクニカルフォール勝ち

[ 2014年3月15日 16:25 ]

<女子レスリングW杯・初日>48キロ級で初戦を勝利した登坂(右)とタッチを交わす吉田沙保里
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 レスリング女子国別対抗戦のW杯が東京都板橋区の小豆沢体育館で開幕した。8階級の総当たり戦で、53キロ級の吉田沙保里(31=ALSOK)が予選リーグ2回戦の中国戦に出場。昨年の同国世界選手権55キロ級代表の鐘雪純に3分36秒でテクニカルフォール勝ちした。第1ピリオドの1分すぎにタックルから4点を奪うと、第2ピリオドも開始直後に胴タックルから加点して一気に突き放した。

 前日に父・栄勝さんの告別式を終えたばかりで初戦の中国戦は欠場し、ベンチに座って大きな声を上げながらチームメートの試合を見守った。その後の開会式では栄勝さんの遺影をもって入場行進し、試合中は栄和人監督が遺影を持って吉田のセコンドについた。「父のためにも」と出場を決意した試合でしっかりと白星をつかんだ。

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