両脚失った3月13日に…鈴木 三度目の正直で世界一

[ 2014年3月15日 05:30 ]

男子回転座位で金メダルの鈴木猛史

ソチパラリンピック アルペンスキー男子回転座位

(3月13日)
 表彰台の真ん中に上がった鈴木は「トリノから三度目の正直とずっと言ってきて達成できた。力は出し切った。うれしい」とすがすがしい表情で話した。スーパー複合前半で途中棄権したコースだけに1回目は「安全に滑った」とゴールすることを優先した。

 クロアチア選手と1秒61差の2位に「正直いって厳しい差」と弱気になったが、今大会2冠の狩野、日本選手団主将の森井から「おまえなら大丈夫。攻めてこい」と無線が入り2回目は攻撃的に滑った。

 アルペン男子座位で日本勢3個目の金メダルに「森井さんが引っ張ってくれた」と感謝した。回転では昨季のW杯種目別王者で、今季も世界ランク1位。小学2年だった17年前の3月13日、交通事故に遭って下半身をひかれ、両脚を切断した。同じ日に名実ともに世界一に輝いた。

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2014年3月15日のニュース