ショックの吉田「試合の話ができる状態でない」 W杯出場判断は本人に

[ 2014年3月12日 05:38 ]

亡くなった吉田栄勝コーチの遺影を前に、涙をこらえながら決意を語る栄監督
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 レスリング女子の吉田沙保里(31=ALSOK)の父・栄勝(えいかつ)さんが11日、くも膜下出血のため61歳で亡くなった。吉田は15、16日の女子W杯(東京・小豆沢体育館)に向けた代表合宿のため、名古屋の自宅から都内へ向かっていたが、静岡県の掛川駅で降りて三重県津市の実家へ。父の亡きがらと対面し、そばに寄り添って泣き続けた。

 日本女子代表の栄監督は合宿初日を終えると、午後11時ごろ吉田の実家に弔問に訪れたが、この時も吉田は泣きじゃくっていたという。

 告別式は14日に営まれるが、国別対抗戦のW杯は14日に計量、15日から試合。栄監督は出場判断を本人に委ねる考えだが「試合の話ができる状態でない」と説明した。無敵の吉田でも、大切な人を亡くした心の傷はすぐには癒えそうにない。

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2014年3月12日のニュース