沙保里結婚見届ける前に…無念の栄監督「何してんだ!と言いたい」

[ 2014年3月12日 05:58 ]

亡くなった吉田栄勝コーチの遺影を中央に置き、決意のガッツポーズをする代表選手。(前列左から)登坂、入江ゆき、入江ななみ、浜田、村田、伊調、川井、(後列左から)坂上、佐藤、渡利、伊藤、土性、工藤、浜口、新海

吉田沙保里の父・栄勝(えいかつ)さん死去

 吉田の父・栄勝さんの急死を受け、都内で始まったレスリング日本代表合宿の冒頭では、選手、スタッフが1分間の黙とうをささげた。集合写真では栄勝さんの席も用意され、その上に写真と花束、W杯用のジャージー、バッグが置かれた。

 日本協会の福田富昭会長は「まさかこういうことになろうとは。吉田選手を小さい頃から育てて、素晴らしい父親であり、コーチだった」と早過ぎる死を惜しんだ。ともに女子レスリングの発展を支えてきた栄監督も何度も涙をこらえ、声を震わせた。「沙保里が五輪3連覇して肩車して、幸せな人生だったかなと思う」と振り返りつつ「ただ悔しいのは沙保里の結婚、子供を見届けないうちにあの世に逝ってしまったこと。娘の人生の幸せを見届けなかった栄勝さんに一言“何してんだ!”と言いたかった」と盟友の急逝に無念極まりない表情だった。

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