遠藤「負けは負け」3連敗 “武双山超え”最速金星ならず

[ 2014年3月12日 05:30 ]

支度部屋で、左目付近の傷をタオルでふく遠藤

大相撲春場所3日目

(3月11日 ボディメーカーコロシアム)
 ホープ遠藤は白鵬に送り倒され、初日から3連敗を喫した。勝てば94年初場所4日目に横綱・曙を破った武双山の記録を1日更新する最速金星(デビュー7場所目の3日目)だったが、波乱を起こせず無念の表情。「負けは負け。(横綱と)対戦できても勝たないと」と悔しさをにじませた。

 今や角界随一の人気力士となり、連日大声援を受ける。本名のままのしこ名の改名も関心の的となっているが、師匠の追手風親方(元幕内・大翔山)は未定の姿勢を貫く。「強い力士が生まれたらいつかは名乗らせたい」という先代師匠(元幕内・追風山)の遺志でもあるため、部屋を創設した“昭和の名大関”清水川を継承させる案もあるが「遠藤というしこ名で凄い人気が出ている。このままがいいのかな、とも思う」と説明。まだ結論には達していない。

 横綱、大関の高い壁を痛感する毎日だが、まだまだ遠藤の上位戦は続く。「終わったことを考えても仕方ない。あすまた頑張ります」。先場所完敗した4日目の琴奨菊戦に向け、帰り際には気を入れ直した。

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