桐生、最低限の目標クリア 男子60メートル準決勝へ、タイム不満

[ 2014年3月8日 15:42 ]

男子60メートル予選で力走する桐生祥秀

 陸上の世界室内選手権第1日は7日、ポーランドのソポトで行われ、男子60メートル予選で18歳の桐生祥秀(京都・洛南高)がシニアの海外大会3度目の挑戦で初の予選突破を果たした。自己記録に0秒06及ばない6秒65の2組2着に「このままじゃ駄目」と不満顔ながら「最低限の目標をクリアできた」と準決勝進出を控えめに喜んだ。

 力強い足腰を生かし、持ち前の低い姿勢で加速した。6秒45の自己記録を持つトレル・キモンズ(米国)には「負けると思わなかった」と度胸満点で立ち向かい、0秒03競り勝った。アジア選手権100メートル2連覇中の蘇炳添(中国)には6秒58で先着されたが「次のラウンドに進めたのは大きな収穫」と力を込めた。

 8日夕(日本時間9日未明)の準決勝は前回大会2位で100メートルでは9秒78の記録を持つネスタ・カーター(ジャマイカ)らと同じ1組に出場。6秒55の室内日本記録を更新しないと「勝負にならない」と自覚する。

 60メートルは距離こそ短いが、スタートからの加速は日本人初の9秒台を期待される100メートルにもつながる。東洋大進学を目前に控え「自分らしく悔いの残らないように爆発したい」と誓った。(共同)

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2014年3月8日のニュース