暁斗前半出遅れ響き22位 不運追い風に泣く

[ 2014年3月8日 05:30 ]

ノルディックスキー W杯複合個人第15戦

(3月6日 ノルウェー・トロンヘイム)
 6日に個人第15戦が行われ、ソチ五輪個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗(北野建設)は22位だった。前半飛躍(HS140メートル、K点124メートル)で114・5メートルにとどまり、97・4点の41位と大きく出遅れた。トップと2分13秒差でスタートした後半距離(10キロ)では順位を上げた。ヨハネス・ルゼック(ドイツ)が第14戦に続いて今季2勝目を挙げ、通算3勝とした。渡部善斗(早大)は29位、永井秀昭(岐阜日野自動車)は34位に終わった。

 渡部暁には不運だった。前半飛躍は追い風に当たって失速。K点まで9・5メートルも足りなかった。トップと2分13秒遅れで出た後半距離は、気持ちを切らさず19人抜き。「走る方はいい感じ。変な風に当たらなければ表彰台争いはできる」。飛躍は飛ぶ直前に追い風になった。大会運営責任者から「スタートのシグナルを出すか悩んだ」と申し訳なさそうに声を掛けられたという。それでも距離は5番目のタイム。「確実に力はついている」と手応えを口にした。

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2014年3月8日のニュース