遠藤 後援会発足!恩師は辛口エール「期待しない方が…」

[ 2014年3月7日 05:30 ]

後援会発足を祝い乾杯する遠藤(中央)

 大相撲春場所(9日初日、ボディメーカーコロシアム)を前に東前頭筆頭の遠藤(23=追手風部屋)の個人後援会「藤の会」大阪後援会発足式が6日、大阪市内のホテルで約600人を集めて盛大に行われた。日大時代の恩師で相撲部総監督の田中英寿・日大理事長(66)も会場に駆けつけ今場所を土俵人生の糧となる場所にするようアドバイスした。

 大阪後援会の発足式。師匠の追手風親方(元幕内・大翔山)とともに壇上に並んだ遠藤に、恩師である田中理事長から温かく厳しい激励の言葉が飛んだ。「(入門)1年後の大阪でこれだけの人が集まったことは本人にとっても大きな喜びだと思う。しかし、今場所はこれからトップと対戦するが、(成績は)期待しない方がいい」といきなりきつい一言。そして「おそらく何番勝つかどうこうよりも、(筆頭は)初めての経験。本人も(上位の相手は)テレビで見たことしかなく、胸を借りるつもりで何秒土俵に残っているのかという気持ちで対戦した方がいい」と続けた。今場所は勝ち星を追求するよりも、今後の土俵人生の貴重な経験の場とすることをアドバイスしていた。

 そんな恩師のエールを遠藤は神妙な面持ちで受け止めていた。本場所へ最終調整の段階に入ったこの日は堺市内の部屋で稽古。幕下以下を相手に突っ張りから体を起こしてまわしを取る形を確認しながら、12番の申し合いをこなした。大阪入り後は積極的に他の部屋に稽古に出向き、綱獲りの鶴竜や横綱・白鵬らの胸を借りた。「上の人には最初から自分の体勢になれないから。経験したことを無駄にせずにしっかりと感覚を忘れないようにやった」とこの日はそこで得たものを再確認するように反復した。きょう7日は取組編成会議が行われ、初日、2日目の対戦相手が決まり、いよいよ春の戦いがスタートする。「あと2日はゆっくり休んで疲れを取りたい」と気負わず話していた。

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2014年3月7日のニュース