被災地で東京五輪聖火リレー、文科相明言 沿岸部縦断を検討

[ 2014年3月6日 19:10 ]

 下村博文文部科学相は6日の参院予算委員会で、2020年東京五輪を東日本大震災からの復興につなげるため、被災地で聖火リレーを実施する方針を明言した。「復興の観点から必ず大会組織委員会で検討し、(被災地が)コースに入るように促したい」と述べた。

 被災地での聖火リレーは、津波被害が大きかった岩手、宮城、福島3県の沿岸部を縦断するコースが検討されている。下村氏は「20年には間違いなく復興を遂げたと世界の方々に見てもらえるよう、東京都や組織委と連携して取り組む」と強調した。

 古屋圭司防災担当相は首都直下地震に備え、中央省庁の代替拠点の確保を検討する考えを示した。「どんな災害が起きてもどうすれば政府機能を維持できるか、しっかり検討したい」と述べた。

 政府は都心の被害が大きかった場合、緊急災害対策本部を約30キロ離れた立川広域防災基地に置くとしている。古屋氏は「一定の距離を置いたところにバックアップ機能が必要だと学識経験者から提案されている」として、より遠距離にも拠点を確保すべきだと指摘した。

 古屋氏は、民間船舶を利用して被災地で医療活動を行う「病院船」の実証訓練を年内に東京湾で実施する意向も表明した。

 自民党の大野泰正、公明党の長沢広明、日本維新の会の中野正志各氏に対する答弁。

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2014年3月6日のニュース