葛西 復帰2戦目は8位…総合V遠のくも「次は表彰台立ちたい」

[ 2014年3月6日 05:30 ]

ノルディックスキー W杯ジャンプ男子個人第24戦

(3月4日 フィンランド・クオピオ=HS127メートル、K点120メートル)
 右膝痛から復帰2戦目の葛西紀明(41=土屋ホーム)は、2回とも123メートルの合計243・6点で8位。W杯は残り4戦で、初の総合優勝は厳しい状況となった。清水礼留飛(雪印メグミルク)が22位、竹内択(北野建設)は29位。渡瀬雄太は1回目に転倒して2回目に進めず、栃本翔平(ともに雪印メグミルク)は予選落ちした。

 膝に爆弾を抱える葛西が意地を見せた。試技の踏み切りで力を入れた際に痛みを感じ、不安を感じながらも痛み止めを飲んで強行出場。万全なころに比べ、後半の伸びを欠くジャンプだったが、2回ともK点越えジャンプで復帰初戦を1つ上回る8位入賞。「何とかシングル(1桁順位)だね」と厳しい顔で話した。残り4戦で、年間ポイント首位のストッホ(ポーランド)とは364点差。7日の第25戦を終えて300点差を超えると、総合制覇の可能性が消滅する。「上位に離されたから早く追いつきたい。次は表彰台に立ちたい」と葛西。厳しい状況だが、レジェンドの目の光は消えていない。

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2014年3月6日のニュース