遠藤 1面宣言 荒れる大阪で「主役になる」

[ 2014年3月4日 05:30 ]

トークショーで、リラックスした表情で話す遠藤(左)

 荒れる春場所を演出する!大相撲春場所(9日初日、ボディメーカーコロシアム)を前に春場所まつりが3日、大阪市内のスポニチプラザ大阪で行われた。トークショーに参加した東前頭筆頭の遠藤(23=追手風部屋)は、上位陣と総当たりとなる春場所の主役となることをファンの前で約束した。4日は、ご当地大阪出身の勢(27=伊勢ノ海部屋)がトークショーに登場する。

 堂々の主役宣言だった。トークショーの最後を締めくくるとき、遠藤の口から威勢のいい言葉が飛び出した。「上位陣と全員に当たるので、1つでも多くいい相撲で勝って、また(スポニチの)1面を飾れるようにしたい。そのためにも(春場所の)主役にならないと。初めから負けること考えずに頑張りたい」と力強く宣言した。

 活躍を期す若武者はこの日、大阪市東成区の時津風部屋で出稽古を行った。20番を4勝16敗で、綱獲りを目指す大関・鶴竜には17番で1勝16敗。相変わらず立ち合いから圧倒されているが、本人はプラスに捉えている。「出稽古して得るものが多い。最初の頃よりは立ち遅れなくなっている。鶴竜関とやっていなければ本場所で訳が分からないことになっていた」と手応えを感じている。

 一方で、慣れていない出稽古に加え、いきなりの大関との稽古では、思っていた以上に疲労が蓄積しているのも事実だ。「ボロボロで疲れています。普通の人より大関と同じ番数をこなす方が余計な体力を使います」と疲労感をにじませた。人気者ゆえに多忙な日々が続き、大阪入りしてからは「昼寝は1回しかできていない」と言うものの、その分、夜はしっかりと体を休めて体調管理に努めている。

 初日から大関、横綱との対戦が続くとみられるが「やり残したことがないようにしたいと思う」とキッパリ。6日までは出稽古を行い、鶴竜らの胸を借りて調整を続ける。波乱が多いことから「荒れる春場所」と言われてきた大阪場所。今年は23歳の若武者が波乱を演出して主役となる。

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2014年3月4日のニュース