藍　通算１７オーバー６０位「一つ一つ積み重ねていく」

通算17オーバーで60位に終わった宮里藍

ＵＳＬＰＧＡツアー　ＨＳＢＣ女子チャンピオンズ最終日

（3月2日 シンガポール　セントーサＧＣ＝６６１１ヤード、パー７２）
　６０位から出た宮里藍（２８＝サントリー）は３バーディー、７ボギーで７６を叩き、通算１７オーバーの６０位に終わった。宮里美香（２４＝ＮＴＴぷらら）は７４で通算３オーバーの２９位。上原彩子（３０＝モスフードサービス）は７３で通算８オーバーの５０位。６９で回ったポーラ・クリーマー（２７＝米国）が通算１０アンダーで並んだアサハラ・ムニョス（２６＝スペイン）とのプレーオフを制し、ツアー通算１０勝目を挙げた。

　第１ラウンド後に発熱と嘔吐（おうと）に見舞われ、点滴を受けて４日間を戦い抜いた宮里は「一つ一つ積み重ねていくことで次の試合につながるので、その取り組みができただけでも意味があった。棄権は考えなかった」と６０位の順位にも充実感を示した。

　得意なはずのパットが昨秋のパターの変更を機に狂いが生じ「自信を失っていろいろ考えすぎ、決断力が弱まっていた」という。このオフ、打つ前に頭を整理して「シンプルに」臨むことを打開策とし、今大会も実践。４日間で一度も３０パットを切れず、実を結んだとは言い難いが「シーズン始めだしパットを良くしていけるように、しっかりと練習したい」と前を向いた。