平昌五輪メダル増加へ 聖子団長「自国開催のつもりで強化」

[ 2014年2月26日 05:30 ]

報道陣の質問に答える橋本聖子団長

五輪日本選手団帰国会見

 日本選手団の橋本聖子団長が帰国会見で、次回の18年平昌(ピョンチャン)五輪に自国開催級の決意で臨む姿勢を示した。フィギュアスケート女子で金メダルを獲得したソトニコワらロシア勢の台頭について問われ「前回の成績が悪く、自国開催でスタッフを一新して取り組んだ成果」とコメント。その上で「4年後は韓国。アクセス関係を含めて近いし、自国開催のつもりで強化に取り組んでいきたい」と言い切った。

 金5個を含むメダル10個の98年長野五輪を「超える」目標を掲げたソチでは、金1銀4銅3のメダル8個に終わった。それでも海外開催の大会でメダル8、入賞28は最多とあり、橋本団長は「チームジャパンとして自信と誇りを持って帰国できた。15歳の平野選手から41歳の?西選手まで、幅広い年齢でメダルを獲れたのは素晴らしいメッセージ性があったと思う」と収穫を強調。今回、地元ロシアは金13個、メダル33個ともに1位で、自国開催級の強化なら相当な結果が求められるが、ソチで各競技団体と話し合いを持つなど「既に平昌に向かって強化を進めている」と明かした。

 口にした具体策は「ナショナルトレーニングセンターの冬季競技のための拡充」「競技別に強化拠点を各地につくる環境整備」「海外大会への積極的な参戦」「コーチのプロ化」など。スケートリンク増加へ各自治体と協議を進めるほか「コーチ、監督が世界一でないと世界一の選手は育てられない。選手を海外に行かせる方がいいのか、招へいした方がいいのかトータルで考える」とも話した。「何をすべきか(10年)バンクーバー五輪の時より明確にできた」。4年後へ向け本気で強化態勢づくりに着手する。

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2014年2月26日のニュース