羽生 CNNで回顧「生きるのに精いっぱいだった」

[ 2014年2月24日 19:00 ]

エキシビションで観客を魅了する羽生

 「生きていくのに精いっぱいだった」。ソチ冬季五輪フィギュアスケートで日本男子初の金メダルに輝いた羽生結弦(19)=仙台市出身=は24日放映の米CNNテレビとのインタビューで、東日本大震災に被災した苦難の中で栄光をつかんだ軌跡を振り返った。

 羽生は「(震災直後は)スケートをやめて、家族と一緒に生きることを最優先しないといけないと思っていた」と打ち明け、厳しい環境下で生活再建に乗り出したことを紹介。しばらくしてイベントに呼ばれ、それから「スケートをやろうと思った」と述べた。

 海外に拠点を移す前に練習に励んだ「アイスリンク仙台」(仙台市泉区)は大きな被害を受けて一時閉鎖され、後に再開。羽生は「そこが復活しなかったらスケートをやめていたと思う」と述べ、復興に携わった関係者に感謝。「次の目標は」と問われると「これからも全力を尽くしたい」と力強く語った。

 羽生は大会中も折に触れ「僕の金メダルが復興の手助けになってほしい」と東北への思いを語っていた。

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2014年2月24日のニュース