湯浅 8年ぶり舞台は途中棄権「何もできなかった」

[ 2014年2月24日 05:30 ]

男子回転2回目に途中棄権し、コースを降りる湯浅

ソチ五輪アルペンスキー男子回転

(2月22日 ロザフータル・センター)
 男子回転の湯浅直樹(30=スポーツアルペンク)と佐々木明(32=ICI石井スポーツ)はともに2回目で途中棄権した。ベテランのマリオ・マット(オーストリア)が初優勝し、2位のマルセル・ヒルシャーとオーストリア勢で金、銀メダルを占めた。

 8年ぶり2度目の五輪は湯浅にとって敗北感だけが残った。「情けない。何もできなかった」。1回目19位で進んだ2回目。「2本目は全ての選手にとって人生で一番難しいコースだったんじゃないか」と旗門が大きく振られた序盤の急斜面でコースを外れた。滑り直したものの、中盤で再び旗門を通過できなかった。コーチからは「板を一回止めてでも堅実に入れ」と指示を受けていたが、自分のライン取りを信じて攻めての途中棄権。「未熟だった」と言うしかなかった。それでも、1月のW杯で右足首を亀裂骨折し、手術とリハビリを経て3日前から雪上練習を再開したことを思えば五輪に間に合わせたこと自体が奇跡に近い。昨季のW杯で日本人4人目となる表彰台に上がった日本のエースは「30歳にして道半ば。4年後に集大成を出したい」と平昌でのメダルを誓った。

続きを表示

2014年2月24日のニュース