羽生 4年後の平昌で連覇へ!世界初4回転半に挑む

[ 2014年2月24日 05:30 ]

エキシビションで観客を魅了する羽生

ソチ五輪フィギュアスケート エキシビション

(2月22日)
 日本男子初の金メダルを獲得した羽生結弦(ゆづる、19=ANA)は世界初のジャンプに取り組む意向を明かした。

 五輪連覇へ“氷上のプリンス”はさらに進化する。日本男子初の金メダルを獲得した羽生が世界初の大技習得に意欲を見せた。「金メダルを獲った時はうれしかったけど、日にちがたてば(フリーで失敗した)悔しさがよみがえってきた。いろんな種類の4回転に挑戦したい。もっとうまくなんなきゃ」と18年平昌五輪を見据え気合十分だ。

 羽生はオフシーズンの練習では現在、試合で入れているトーループとサルコー以外の4回転にも取り組んでいる。羽生によると4回転半、4回転ループ、4回転ルッツは、回転不足というところまで到達。4回転フリップも踏み切りエッジを気にしなければ回転できるという。ルッツ以外は成功すれば世界初。「初めて跳んだ人とかになりたい人なんで。そういう野望を抱いている。一つ一つやっていきたい」。トリプルアクセルの後ろに4回転トーループをつけるコンビネーションも、「立ててないけど、回ります」と不敵に笑った。

 この日のエキシビションでは11年3月11日の東日本大震災後、初めてショーで滑った思い出の曲「白鳥の湖」で舞った。「震災から立ち上がっていく姿を連想させて見ていただけたら。何か復興の手助けのきっかけになれば。直接、何かできるわけじゃないけど、間接的なきっかけになればいい」

 初めての五輪が終わり、王者として臨む自国開催の大舞台が待つ。「世界選手権も、物凄く大事な試合。まだ金メダルを持っていないし、しっかりといい演技ができるようにしたい」と闘志を高めていた。

 ▽フィギュアのジャンプ シングルの場合、6種類。(1)アクセルは唯一前向きで踏み切り半回転多いため難度が最も高い(2)ルッツは爪先を突き、反対の足のエッジ外側で踏み切る(3)フリップはルッツの反対でエッジ内側に体重をかける(4)ループは両足をそろえた助走から跳ぶ直前に足がクロスし、爪先を使わず踏み切る(5)サルコーは踏み切り直前に両足をハの字に開くのが特徴で、エッジ内側に体重をかけ反対の足を前方に振り上げる(6)トーループはエッジ外側に重心をかけ反対の足の爪先を突いて跳ぶ。難度に応じて基礎点があるが、回転数が増すとGOE(出来栄え評価)による加点減点の幅が大きくなる特徴もある。

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2014年2月24日のニュース