船木選手 現役の意地!「自分に対しては“喝”ですね」

[ 2014年2月23日 09:53 ]

船木和喜

 98年長野五輪の団体とラージヒル(LH)で金、ノーマルヒル(NH)で銀メダリストとなったノルディックスキー・ジャンプの船木和喜選手(38)が23日、TBS系の情報番組「サンデーモーニング」(前8・00)に出演。ソチ五輪でメダルを期待されながら惜しくも逃してしまったジャンプの高梨沙羅選手やフィギュアスケートの浅田真央選手らの頑張りに対しては「あっぱれ!」と称えたが、「連盟はどれだけ選手を守ってあげられたのか?」などと重圧に屈してしまう状況を作ってしまったことに対して、現役選手として厳しい見解を示した。

 船木はソチ五輪のジャンプ団体銅メダルなどの活躍を紹介する中「私は現役ですからあの場にいないのが悔しい」と意地を見せた。さらにご意見番である野球評論家の張本勲氏(72)が「金メダルもとれたのではないか?ファンの願いだからね」と「あっぱれ&喝」と評したのに対して、船木は「ご意見ありがとうございます」とおもむろに自身の意見を話し始め、日本のジャンプ台が長野五輪以後の16年間、風対策をしてこなかったと指摘。防風壁がほどこしてあるジャンプ台があれば「もっと本数が飛べるし、技術が磨ける」と改善すべきと提案した。

 さらにフィギュアスケートの浅田についても、張本氏が「良く頑張ったといってもいいんじゃないか」などと「あっぱれ!」を連発し、好々爺ぶりを発揮したが、船木は違った。

 「僕は“喝”ですね」と笑顔ながら「オリンピックの前に過剰な期待をあおりすぎた。メディアに取り上げられるのは力にもなるが凶器になる。選手を連盟がちゃんと守れたかどうか」と、選手ではなく連盟の体制に疑問を呈した。さらに自分自身に対して「メダリストとしてメディアに呼んでもらい、こんなにオリンピックを見たことはなかった。でも、自分はまだ選手なので悔しい。自分に対しては“喝”ですね」と現役ジャンパーとしての強い意志を示した。

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2014年2月23日のニュース