明子8位「遅咲きでも頑張れる」笑顔で競技人生に区切り

[ 2014年2月22日 05:30 ]

フリーで華麗な演技を見せた鈴木

ソチ五輪フィギュアスケート女子フリー

(2月20日 アイスベルク・パレス)
 22年間の競技人生を懸け、最後の五輪に挑んだ鈴木が「オペラ座の怪人」を演じきった。「正直ホッとした。悔しい気持ちはあるけど。神様、ありがとう。最後まで滑らせてもらえて」。演技後は大きな目を潤ませ、達成感をにじませた。

 年明けから調子を崩し、その原因だった両足の靴ずれはひどい状態のまま。だが、フリーの直前に「氷の上に立つと痛くなかった」。後半の3回転フリップで転倒し、他のジャンプでもバランスを崩しそうになった。だが、持ち味のスケート技術と表現力で魅せた。

 「何が失敗で何が成功かは後にならないと分からない。今ダメだから諦めるのではなく、遅咲きでも頑張れると少しでも未来のスケーターや他の方たちに伝われば」。摂食障害などを乗り越え10年バンクーバー五輪に出場し、今大会で再び8位入賞。最後は笑顔で競技人生に区切りをつけた。

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2014年2月22日のニュース