松山逆転負けも 米ツアー来季シード権確実

[ 2014年2月22日 05:30 ]

2回戦でグレーム・マクダウエル(左)に敗れ、握手する松山

世界選手権シリーズアクセンチュア・マッチプレー選手権第2日

(2月22日 米アリゾナ州マラナ ダブマウンテンGC=7791ヤード、パー72)
 松山英樹(21=LEXUS)は、逆転負けを喫した。10年全米オープン覇者の強豪、グレーム・マクダウエル(34=英国)に途中3アップとしながらも、残り4ホールで逆襲に遭い、1ダウンで敗れた。メジャー2勝のロリー・マキロイ(24=英国)も2回戦で姿を消した。

 “メジャー級”の追い上げにさすがの怪物ものみ込まれた。2アップで迎えた残り4ホール。まずは15番で差を縮められると、17番で追い付かれた。18番は第1打をバンカーに打ち込んで第2打もグリーン奥に外してボギーとすると、2打目でグリーンを外した相手は確実にパーを拾った。逆転負けでベスト16を逃し「まだ僕の実力が足りない。ミスをしても、その後カバーできたマクダウエルが勝った。そこの勝負の差」と唇をかんだ。

 悔しさの残る中でも、収穫はあった。米ツアーは8月半ばまでのフェデックス・カップ・ポイントで125人が来季のシード権を得る。既に399点を挙げている松山は今大会で46点を加算する見通しで、計445点になる。昨年のシード・ラインは369点だが、トーナメントは昨季の36から5試合増えたため“当確ライン”は450点前後になる見込み。予選落ちのない世界選手権も残り2試合あり、シード獲得はほぼ確実となった。

 「早めにクリアできたのはうれしい。これで少し余裕を持ってプレーできる」。目標を1つクリアした21歳の次なる照準は、米ツアー初Vだ。

 ▽フェデックス・カップ・ポイント 米ツアーが対象。優勝者には、通常の大会で500ポイント、メジャーとプレーヤーズ選手権は600ポイント、世界選手権は550ポイントが加算される。予選を通過した選手は順位に応じたポイントが付く。ポイント上位125人がシード権を獲得し、プレーオフ進出。プレーオフでは優勝者に2500ポイントが与えられ、最終戦のツアー選手権で年間王者が決まる。

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2014年2月22日のニュース